“ミナミの妖怪”と呼ばれる大金持ち・美濃村(泉谷しげる)を自分の客にすると決意した彩香(加藤ローサ)は、チャンスを3回くださいと申し出る。さらに、もし失敗した場合は店を辞めると、美奈(中島知子)や麗子(小沢真珠)に宣言した。
 折しも、翌日は新調日。新しい服を買うお金がない彩香は、同僚の美樹(前田愛)のお古のドレスをリフォームして見違えるようなドレスに作り変える。それが麗子の嫌がらせで引き裂かれてしまうと、今度はそれをスリットに見立て美しく着こなしてみせた。彩香の姿を見て、息を飲む美濃村。

 さらに彩香は、美濃村が貧しい生まれからのし上がったことを直人(松田翔太)から聞き、美濃村に向かい、単に客とホステスの関係ではなく、人間対人間のおつきあいをさせていただきたい、と言い放つ。そして、自分の生い立ちを包み隠さず打ち明けた。美濃村の心の殻を破るには、まず自分が全てをさらけ出すしかない、と判断した末の行動だった。だが、美濃村は無言のまま出て行ってしまう。


 

 翌日、美濃村は彩香を連れ出した。一流のホステスになるためなら、どんなことでもすると言う彩香に、美濃村は「わしが寝ろ言うたら寝るんかい?」と聞き返す。彩香はきっぱりと「わたしの初めての相手を、美濃村社長にお願いしたいと思っています」と答えた。だが、その覚悟を聞いた美濃村は、彩香を店に帰してしまう。
 次の日、美濃村は彩香を有馬温泉の旅館に呼び出した。ついにやってきた運命のとき。不安に耐えられない彩香は思わず直人に電話してしまうが、忙しい直人にはその気持ちは届かない・・・

 高級旅館の一室で美濃村と向かい合う彩香。彩香の決意を信じた美濃村は、それにふさわしい場所を用意したのだ。「後悔せんか?」と聞く美濃村に、彩香は「はい」と答えて抱かれるのだった。
 その頃、彩香を案じて店を訪れた直人は、美奈の言葉から彩香が美濃村に抱かれようとしていることに気づく。
 事が終わり、いくら手当てがほしいかと問う美濃村に、彩香は、お金はいらない、ただホステスとして一流になるために店に来てほしいと答えた。その心意気に動かされた美濃村は、彩香をミナミで一番のホステスに育ててやる、と宣言した。
 

 帰宅した彩香は、直人からの電話に「今すぐ会いたいの」と訴えるが、「甘ったれんな!」と一喝されてしまう。彩香のことを考えて眠れなかったと言い、やるせない気持ちを伝えた直人。電話を切ると、彩香は泣きじゃくった。
 彩香が美濃村と同伴して出勤すると、麗子らホステスたちは騒然となる。嫉妬に駆られた麗子は、美濃村に抱かれた彩香をからかった。
 そんななか、人気作家の大沢謙吾(豊原功補)が店にやってきた。美奈は、麗子と彩香を直接対決させようと、2人を大沢のテーブルにつかせる。大沢の『野獣狩り』シリーズの大ファンだとアピールする麗子に、大沢は感心した様子。一方、彩香が、『野獣狩り』よりも初期の作品が好きで、最近の作品からはナイーブな世界が消えつつあるのが残念だと告げると、大沢はショックを受けてしまう。勝ち誇る麗子。
 だが、翌日、店に現れた大沢が指名したのは、彩香だった。彩香のおかげで次の作品の方向性が見えたというのだ。
 悔しさに震える麗子は、直人が銀龍会の香田(吹越満)と店の近くを通りかかったのを目撃し、直人がヤクザだと知ってしまう。大沢を笑顔で送る彩香に、麗子は企みを宿した視線を注ぐのだった・・・
 
店がホステスたちに新しい洋服で出勤することを義務づける日。もし、それができなかった場合、ペナルティとして1日分の給料を引かれてしまう。