2007年7月13日
ついに、あの女を叩きのめしてやったわ。店をつぶして熊本を出ていったらしいわね。いい気味だわ。貧乏人は貧乏人らしく、あたしたちセレブの靴をなめてればいいってことね。

大体、昔からあの女は生意気だったのよ。スナックの娘なんだから、身のほどわきまえて、教室の隅でおとなしくしてればいいのに。それが体育祭でも期末試験でもいつもトップ。おかげで、セレブのあたしは、いつもナンバーツーだった。こんな屈辱なかったわ。あのメスブタのことだから、どうせ先生や同級生をたらし込んで、あたしを出し抜いてきたんでしょうけどね。

でも、もうあの女はいない。

これからはあたしの天下だわ!

謙一さんも、あたしのものよ。あんな汚れた女にはもうちょっかい出させないわ。

それなのに、あの女がいなくなってから、謙一さんたら、なんだか浮かない顔してるの。どうしたの?って聞いたら、

「僕って最低の男かな?」

ですって。謙一さん、あんな目に遭ったのに、あの女が熊本を出る前に、またあの女と会ったみたいね。よりによって、あの女、謙一さんを誘惑したくせに、謙一さんのことを“最低の男”ってののしったらしいわ。ほんと、貧乏人は、口から吐く言葉まで下劣ね。言っておくわ。
サイテーなのは、アンタよ! 
彩香!!
男をののしる女が、男をダメにするのよ。あたしが謙一さんを、あんな女にたぶらかされない立派な男に育ててやる。謙一さんを、パパ以上の政治家にして、あたしは日本一のセレブになってやるわ!!